親しみを覚えながらも、決して形を定めない。 象徴(シンボル)は光へと溶け込み、柔らかく、滲み、微かに揺らめく。 それは固定された輪郭ではなく、ただ一つの「気配」として存在し、 明瞭さが消え去ったその場所に、知覚だけが浮かび上がる。
風景のなかに根を張りながらも、決して同化することはない。 その象徴(マーク)は、周囲の景色を映し鏡としながら、静かにそれを歪ませる。 ――現実と、再構築された世界との境界線。
重さを失い、自由を得たシンボルは、形態の向こう側へと漂流する。 「そこにある実在」と「うつろう幻影」のクロスオーバー。 常に動き続けるその状態において、定義は無力だ。 意味を求めるな、ただ感じろ。